今年もAWS Summitに行ってきました！
Looopでは毎年、インフラや開発問わず、複数名のエンジニアがAWS Summitに参加しています。 社長を伴ってExecutive枠で行ったこともあります。 今年はエンジニアのみの参加でしたが、聞いてきたセッションの情報などを中心にご紹介したいと思います。
セッションレポート
基調講演
印象に残ったポイントを中心にご紹介します。
2027年までに日本で2兆2600億円の投資
ケタ違い・・・！
クラウドだけでなく、人材育成や地域創生にも投資していくとのこと。これはAWSが日本の重要な社会インフラとなっているということでもありますね。AWS Transform
恥ずかしながらリリースされていたことを知りませんでした。 生成AIでレガシーシステムの分析を行い、AWS移行を迅速化。 特に.NETアプリケーションで威力を発揮しそうでした。Oracle Database@AWS と Elastic VMware Service
Looopでは両製品とも採用しておりませんが、Comming Soonとのことです！Amazon Connectが大阪リージョンでGA
Summit当日の6/25からとのこと。日本での生成AI活用は世界最先端！
AWSのような世界シェアトップのクラウドベンダーが言うと説得力があります。 CAO（Chief AI Officer）の設置も世界最先端とのこと。GPU搭載EC2インスタンスを最大45%値下げ
値下げ幅がすごい。生成AIに全力なのが伺えます。Anthropic東京オフィス開設
会場では拍手が起きてました！アジア初だそうです。
Claudeは日本語を言語としてだけでなく、文化や微妙なニュアンス、ビジネス慣習なども学習させているとのこと。
バイブコーディング界隈ではClaude Codeが流行っており、勢いを感じます！
オブザーバビリティ
LooopではDatadogを採用しており、オブザーバビリティ向上を進めています。 パナソニック様とNew Relic様のエオリアアプリ（エアコン制御アプリ）に関するセッションが勉強になりましたのでご紹介します。
入門監視
オライリーの「入門監視」の紹介をされていました。私も持ってますｗ
システム運用に関わる人のバイブルですね・・・！
アラート設計
「入門監視」にも書かれていますが、アラートの目的は「何かアクションが必要なものを知らせる」ことにあります。
そのためには、OSレベルのメトリクス（CPU使用率など）ではなく、ユーザー目線のアラート設計が必要とのお話。
これには首がもげるレベルで頷く。
ユーザー体験に問題が出ているのに、システムレベルのメトリクスでは問題が検知できていない。 こういった事が起きていればそれは改善の余地があるということ。耳が痛いお話です・・・。
SLI/SLO設計
パナソニック様はワークショップを通じ、「ユーザーは何を期待しているのか」を見つけ出し、ユーザーがそのために操作する一連のタスクを「ユーザージャーニー」として定義。 例えば「部屋の温度がすぐわかる」という期待値からユーザージャーニーを定義し、それが期待通り動作しているのかを可視化するためのSLIを設定したとのこと。
SLI/SLO設計の具体的なプロセスを実例をもとに聞くことができ、非常に勉強になりました。
思ったこと
ユーザーの期待値をシステムに反映させていくオブザーバビリティの道は、インフラ担当や開発担当だけでなく、ビジネスサイドやマーケティングの人も一緒になって進めていかないといけません。インフラ、開発、ビジネス・・・これらの垣根は時代と共にどんどん薄くなってきていると感じました。
AWSもよく「Two Pizza Team」（2枚のピザを分けられる程度のチーム）の話をしますが、専門分野チーム毎で仕事をするよりも、各分野のスペシャリストが皆で一緒にプロダクトの改善に取り組む事の重要性を再認識しました。
戦利品
今年もノベルティをいくつか頂いてきました。
左から
CrowdStrikeさんのマイクロファイバークロス
中国のサイバー攻撃者を表現したパンダ（？）です。SentinelOneさんのボールペン
いたって普通Datadogさんのバッジ
毎年Tシャツを頂いてましたが、今年はバッジ。どこで使うんだ・・・？Okta、Zscaler、CrowdStrikeスタンプラリーでもらえるボトル入り涼感タオル
これはこの夏に活躍しそうです！
下に敷いているのはCrowdStrikeさんが毎年出している脅威レポートです。 最新のサイバー攻撃トレンドをさくっと知れるのでオススメです。
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