
Zenith Live '25 Tokyo に行ってきました!
Looopではセキュリティ強化、ゼロトラスト推進の一環としてZscalerを利用しています。
そのZscalerが主催する年次イベント 「Zenith Live ’25 Tokyo」 が、2025年9月19日にANAインターコンチネンタルホテル東京で開催されました。
参加してきましたので、本レポートにて内容をまとめたいと思います。
用語集
Zscaler(ゼットスケーラー)
米国 Zscaler社 が提供するクラウド型セキュリティサービスです。
ゼロトラストの概念に基づき、すべての通信を Zscaler のクラウドネットワーク上で検査・制御することで、インターネット利用時の不正サイトやマルウェア対策、社内システムへの安全なリモートアクセス、クラウドサービスの利用監視や情報漏洩防止などを一括して実現できるのが特徴です。ゼロトラスト
ゼロトラストとは、従来の「社内ネットワークに入ったユーザーやデバイスは基本的に信頼できる」という考え方をやめ、「すべての通信を常に疑い、検証してから許可する」 という考えに基づくセキュリティモデルです。
かつては「社内ネットワークは安全、社外は危険」とされ、ファイアウォールやVPNで境界を守る「境界防御型セキュリティ」が主流でした。
しかし、クラウドサービスの普及やリモートワークの拡大、サイバー攻撃の高度化によって、この境界が曖昧になり、内部に侵入されるリスクが増大してきている背景から 「場所やネットワークではなく、ユーザーとデバイスごとに常に安全性を確認し続ける」 ことで現代のIT環境に対応できるようにする考え方のことを指します。
会場の雰囲気 / オープニング

日々セキュリティ業務に携わる人々を“冒険者”にたとえ、情報セキュリティの脅威に立ち向かいながらダンジョンを攻略していく姿を、迫力あるオープニングムービーで表現していました。
さらに、会場内には冒険者ギルドを思わせるBGMが流れ、各所にRPG風のオブジェクトが配置されていて、まるでゲームの世界に入り込んだような演出にテンションが上がりました!
イベントレポート
印象に残ったポイントを簡単にご紹介します。
- AI時代を生き抜く力を
基調講演では、「産業革命」になぞらえて「AI革命」と題されるほど、AIの普及が急速に進んでいることが語られました。同時に、AIの利用は個人情報や機密データの漏洩につながるリスクも潜むことから、「AIを安心・安全に使いこなす企業こそが次の時代の勝者となる」 と強調されていました。


Zscalerの調査によると、同社の利用者におけるAI/ML関連のトランザクションは前年比で3,465%以上増加していたそうです。さらに、Zscalerを通じてすでに 420万件を超えるAIに関連するデータ漏洩の阻止実績 が確認されたとのことでした。 攻撃者にとってAIは格好のターゲットとなっていることがわかりますね。
このようなリスクに対し、Zscalerのソリューションを活用することで「プロンプト単位での可視化・管理」「AIアプリの利用制御」「データ損失防止(DLP)」などを実現し、機密情報や個人情報の漏洩リスクを効果的に抑えることが可能となるようです。
また、AIは攻撃者側にとっても強力な武器となっているとのこと。
本イベントの他セッションで聞いた話では、生成AIによってフィッシングメールの作成スピードは13倍まで効率化され、GPT-4を用いた既知脆弱性の攻撃成功率は90%まで高まっているとのことでした。 このような状況に対し、防御側もAIを積極的に活用し、脅威を先読みして検知・対応する力を強化していくことが不可欠となりそうです。
正直「イタチごっこ」の側面は否めませんが、ダンジョンを進みながら成長し、進化するモンスターに立ち向かう冒険者のように、セキュリティ従事者は進化していく脅威に挑み続ける存在であるべきーーそのようなメッセージが印象に残りました。
- 他社と自社のZscaler推進状況の比較
私が選択したセッションが、これからZscalerの導入を検討している方向けの内容が多く、すでに導入・運用を行っている自分たちからすると受講セッションの選択を誤ったか・・・と感じた部分もありました、、(次は技術セッション多めで参加したい)。
ただ、実際に運用を開始している他社の事例を聞くことができ、共感できる話が多く、有意義な時間となりました。
また、当社で実施しているZscalerの設定についても、他社と比較してそれほど遅れをとっていないことも実感できました。
まだまだ使いこなせていないサービスがたくさんあるので、今後も引き続き活用を進めていきたいです。
- 技術的な相談も可
「Ask The Experts」というブースが用意されており、技術的な相談に応じていただけました。
直近の課題として、Zscalerのユーザーを削除しても Zscaler Client Connector のデバイス情報は自動的に消えず、残り続けてしまうことが分かっていました。そこで、ベストプラクティスを知りたいと思い、このブースで相談したところ「自動デバイス削除の設定」があることを教えていただき、大変参考になりました。
また、パートナー企業のブースも多く設置されており、ちゃっかりOktaのブースで営業担当様にご挨拶&技術的な相談も受けていただきました。
戦利品
冒頭でお伝えした通り今回のZenith Live のコンセプトは「🗡️Dungeon of Zenith🛡️」ということで
「ぜろとらクエスト」というコンテンツが用意されていました。
展示ブースやセッションに参加することで「レベルアップステッカー」を獲得でき、集めた枚数に応じてオリジナルグッズがもらえるという、まさにRPGさながらの仕組みになっていました。
私は休憩を挟まず立て続けにセッションへ参加していたためヘトヘトで、「ベテラン冒険者 Lv.6」の景品(オリジナルステッカーとコットンキャンディー)をいただくにとどまりました。
一方で一緒に参加していた弊社の中澤は、早期来場特典のオリジナルキャップに加え、最高ランクまで到達するともらえるオリジナルトートバッグもしっかりGETしていました。
最後に
私はLooopに入ってちょうど1年くらいになりますが、前職ではこのような技術者同士が集まるイベントなどに参加する機会はほとんどなかったので、大変良い刺激になっています。
今年は AWS re:Invent 2025 にも参加することになっているので楽しみです!
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