AWS認定を全冠しました!でも・・・

※ AWS Summitなどで配布される、認定資格ごとのステッカーです。まだコンプリートできていません。

こんにちは。内製アプリケーションエンジニアの田口です。

バックエンドを得意領域としつつ、AWSを使ったアプリケーション開発に携わっています。
普段からAWSを利用する中で、認定資格の取得にも継続的に取り組んできました。

そうした取り組みを続ける中で、先日AWS認定資格の現行資格13種をすべて取得し、いわゆる「全冠」を達成しました!*1

この記事では、

  • なぜ全冠を目指したのか
  • 全冠して何が変わったのか
  • 全冠の意味は何だったのか

を振り返ろうと思います!

取得したAWS認定資格一覧

まずは、取得したAWS認定資格とその時期を整理しておきます。

取得年月 認定資格名 略称 レベル
2023/10 AWS Certified Cloud Practitioner CLF Foundational
2024/01 AWS Certified Solutions Architect – Associate SAA Associate
2024/02 AWS Certified Developer – Associate DVA Associate
2024/02 AWS Certified SysOps Administrator – Associate SOA Associate
2024/09 AWS Certified Solutions Architect – Professional SAP Professional
2024/10 AWS Certified AI Practitioner AIF Foundational
2024/10 AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate MLA Associate
2024/11 AWS Certified Machine Learning – Specialty MLS Specialty
2025/03 AWS Certified DevOps Engineer – Professional DOP Professional
2025/05 AWS Certified Data Engineer – Associate DEA Associate
2025/09 AWS Certified Security – Specialty SCS Specialty
2026/02 AWS Certified Advanced Networking – Specialty ANS Specialty
2026/03 AWS Certified Generative AI Developer – Professional AIP Professional

全冠を目指した理由は「理解をつなげたかったから」

最初から全冠を目指していたわけではありません。
もともとは、業務に近いところで当時のAssociate3兄弟(SAA、DVA、SOA)とSAPまでを体系的に学んで終わりかな、という気持ちでした。
ただ、学習を進める中で感じたのは、各資格がバラバラの知識ではなく、すべてつながっているということです。

  • Associate:サービスをどう使うか
  • Professional:なぜその設計を選ぶのか
  • Specialty:その分野をどこまで深く理解しているか

個別に理解するよりも、全体として理解した方が意味がある。
そう考えて、結果的に全冠を目指すことになりました。

でも・・・(その1)

全冠しても、急に何でもできるわけではなかった

当たり前ではありますが、
全冠しても、急にスキルが劇的に伸びるわけではありません。

  • 設計の引き出し
  • 障害対応力
  • 現場での判断力

といった部分において、領域によっては、実務での経験差を感じる場面もあります。
資格はあくまで「知識」であって、「経験そのもの」ではないと感じています。

それでも、確実に変わったこと

とはいえ、得られたものは大きかったと実感しています!

議論の解像度が上がった

設計レビューや技術的な議論において、

  • なぜその構成なのか
  • 他の選択肢は何か
  • トレードオフはどこか

といったポイントについて、より解像度高く捉えられるようになりました。

これまでも理解はしていたつもりですが、選択肢の幅や前提知識が広がったことで、議論の前提を揃えた上で話せるようになったと感じています。

判断できる範囲が広がった

今までも自分なりに調べて判断や選択はしてきましたが、

  • より確信を持って判断できる
  • 少ない労力で選択肢を比較できる

ようになったと感じています。

自分の理解の輪郭がはっきりした

全冠して一番大きかったのはこれかもしれません。

  • 自分が何を分かっていないのか
  • どの領域に経験が足りないのか

がはっきり見えるようになりました。

普段、アプリケーションエンジニアとして業務をしているため、

  • ソリューションアーキテクト(Solutions Architect)
  • デベロッパー(Developer)

といった領域は比較的馴染みがありました。

一方で、これまであまり深く触れてこなかった

  • ネットワーク(Advanced Networking)
  • 機械学習(Machine Learning)
  • 生成AI(Generative AI)

といった分野は、新しく学ぶことも多く、かなり苦労しました。

全冠を通して、自分の得意領域とそうでない領域、そして「理解できているつもりだった部分」とそうでない部分が、よりはっきり見えるようになりました。

全冠の本質は「知識」ではなく「判断軸」

全資格を通して感じたのは、AWS認定は「サービス知識」ではなく
「設計判断を問う試験である」ということです。

問題は常に、

  • コスト
  • 可用性
  • セキュリティ
  • 運用負荷

といった制約の中で、最適な選択を求めてきます。

つまり全冠の価値は、

知識量だけではなく「判断軸を持てるようになること」

だと捉えています。

こうして全体を通して振り返ってみると、AWSがエンジニアに何を求めているのかが、資格体系として表れていると感じました。

AWS認定資格の変化から見える今のトレンド

AWS認定資格を一通り追いかけてみると、
資格体系そのものがAWSの技術トレンドを反映していることに気づきます。
特にここ1〜2年の変化は顕著です。

  • AI Practitioner の追加
  • Machine Learning Engineer – Associate の追加

一方で、

  • Machine Learning – Specialty は見直しが進められている

さらに、2025年12月には

  • Generative AI Developer – Professional がベータ試験として登場*2

これらの動きから、

生成AIが特別な領域ではなく、標準スキルになりつつある

と捉えています。

資格をすべて取得して終わりではなく、
資格体系自体も変わり続ける前提で追い続ける必要があります。
こうした流れの中で、自分の立ち位置についても改めて考えるきっかけになりました。

でも・・・(その2)

全冠しても、表彰対象にはなれなかった

AWS認定をすべて取得すると、

All AWS Certifications Engineers

として表彰されるものだと思っていました。

この制度は、AWS認定資格をすべて保持しているエンジニアを対象にした表彰プログラムで、高い専門性と幅広いスキルを持つエンジニアとして認定されるものです。

ただし条件があり、

  • AWS Partner Network(APN)に参加している企業に所属していること
  • 指定されたAWS認定資格をすべて保持していること

などを満たす必要があります。

🔗 All AWS Certifications Engineersの詳細はこちら

LooopはAPN参加企業ではなくエンドユーザー企業のため、対象外でした😭
(全員表彰されるものだと普通に思っていました…)

それでも全冠して良かった理由

表彰対象ではありませんでしたが、全冠して良かったと思っています。

理由はシンプルです。

  • 知識がつながった
  • 判断できるようになった
  • 視野が広がった

そして何より、

AWSを「全体」として理解できるようになった

これが一番大きな変化でした。

というわけで、これから

AWSのサービスや認定資格はもともとアップデートのスピードが速く、「全冠」という状態も長く維持できるものではありません。
そこに生成AIの流れも加わり、変化のスピードはさらに加速しています。
常に自分の知識を最新にアップデートしていくためにも、追い続ける価値はあると考えています。

全冠はゴールではなくスタートです。

これからは、

  • 実務で使う
  • 失敗する
  • 改善する

というサイクルの中で、
この知識を自分のものにしていきたいと思います!

とりあえず、まずはステッカーのコンプリートからです。笑

*1:2026年3月時点で取得可能だったAWS認定資格(ベータ試験を含む)をすべて取得しました

*2:2026年4月から正式版の認定試験となる予定です