AWS Summit Japan 2026でAWS JamとAWS GameDayに参戦してきました!

こんにちは。アプリケーションエンジニアの田口です。

6/25、26の二日間にわたって開催されたAWS Summit Japan 2026に、Looopからも数名のメンバーで参加してきました!
各々が気になる分野のセッションを聴講し、しっかりトレンド技術をインプット・・・という中で、私はというと、AWS環境を実際に触りながらミッションをクリアしていくチーム対抗イベント、AWS JamとAWS GameDayに丸ごと時間を使ってきました。

実は、私がGameDayに参加するのは今回が初めてではありません。以前このブログでも書いた通り、2024年12月にラスベガスで開催されたre:Inventで参戦しています。
ただ、その時は英語がまったく話せず、チームメンバーとろくにコミュニケーションも取れないまま、なすすべもなく打ちのめされて終わりました・・・。

悔しさばかりが残る経験でしたが、「言葉が通じなくても、とにかく飛び込んでみればどうにかなる」という度胸だけは、あの時しっかり身につきました。笑

そして今回のチームは、同じ日本人同士。ラスベガスでの反省を活かし、しっかり声を掛け合いながら進めることができました。
あの時取れなかったコミュニケーションを存分に取り、心から楽しめた、ちょっとしたリベンジの二日間です。

課題の具体的な内容はネタバレ禁止なので、ここではイベントの空気感や魅力、そこで得た学びを中心にお伝えできればと思います!

今年も会場のボードにLooopの足跡を残してきました

AWS Jam / GameDayとは?

AWS Summitの体験型セッションとして毎年人気のAWS JamとAWS GameDay。
どちらもゲーミフィケーションを取り入れた、実際に手を動かして学ぶタイプのワークショップです。
手順書の通りに進める一般的なハンズオンと違い、チームのスコアや順位がリアルタイムに動く中で、メンバーと作戦を立てながら実践的なスキルを磨けるのが最大の魅力です。

同じゲーム形式でも、コンセプトや特徴には次のような違いがあります。

項目 AWS Jam AWS GameDay
コンセプト 楽しみながら学びを深める 実務で起こりうるリアルな問題を解決する
特徴 AWSのユースケースに基づいた課題を、パズル感覚で解いていく 架空企業の社員としてシステム運用を引き継ぎ、突然の障害やトラフィック急増に立ち向かう
必要なスキル 技術知識と、課題を紐解いていく力 次々と問題が起きるカオスな状況での判断力とチームの連携力

チームでの役割分担のスタイル

チームでの進め方には、大きく3つのスタイルがあります。それぞれ得意な場面と苦手な場面があり、状況に応じて使い分けるのがポイントです。

1. モブ型(全員で1つの課題を進める)

全員で1つの画面を囲み、同じ課題にあたるスタイルです。
その場で知識やアイデアを出し合えるので、初参加のメンバーがいても安心して巻き込めます。
一方で作業を並列化できないぶん、手数がものを言うスピード勝負の場面では時間が足りなくなりがちです。

2. ペア型(2人1組で課題を担当)

2人1組で1つの課題を担当するスタイルです。
実際にAWS環境を操作する「ドライバー」と、一歩引いてドキュメント確認や方針出しを担う「ナビゲーター」に役割を分けて進めます。
作業しながらその場でダブルチェックが効くので、スピードと正確さのバランスが取りやすいのが特徴です。

3. ソロ型(各自が別々の課題を担当)

各自が別々の課題を単独で担当するスタイルです。
作業を最も並列化できるので、時間が迫る終盤の物量作戦や、得意分野がはっきり分かれている場面で力を発揮します。
ただし声掛けを怠ると、複数人が同じ課題に手をつけていたり、誰がどこで詰まっているのか分からなくなったりと、チーム全体が見えにくくなるのが弱点です。

当日の様子

当日は、役割分担のスタイルや課題の分担をメンバーと相談しながら進めていきました。
中でも印象的だったのが、JamとGameDayで「生成AIとの向き合い方」がまったく逆だったことです。

Jamでは、生成AIの使用が禁止されていました。
これは「自分たちの頭で必死に考えること、公式ドキュメントを自力で読み解くこと」そのものに学びの価値がある、というメッセージだと受け取りました。
普段いかにAIに頼りきっていたかを痛感・・・。
いざ使えないとなると「あれ、自分っていつもどうやって考えてたんだっけ?」と一瞬フリーズしたのは内緒です。良い意味で脳に汗をかく時間でした。

一方のGameDayでは、生成AIの利用が許可、というより推奨されていました。
カオスな状況でログをすばやく解析したり、見慣れないエラーの対処法をAIに壁打ちしたりと、「使える道具はフル活用して、いかに最速で復旧させるか」という、まさに実務そのものの動き方が求められます。

学習フェーズ(Jam)では「自分の知識で泥臭く考える」ことに価値があり、実務フェーズ(GameDay)では「生成AIも含めて道具を使いこなし、素早く解決する」ことが求められる。
同じチームイベントなのに、目的に応じて生成AIとの距離感をここまで振り切って変えている。この設計思想がとても面白いと感じました。

そして、この生成AIの違いは、チームの進め方の選択にもそのまま効いてきました。
Jamは生成AIが使えないぶん、1人で抱え込むとすぐに手が止まってしまいます。そこで私たちはペア型を基本に、2人で相談しながら一問ずつ解いていきました。
一方のGameDayは生成AIが使えるので、1人でもログ解析やエラー調査をどんどん前に進められます。そこでソロ型をベースにしつつ、「いま何をやっているか」の声掛けだけは意識的に多くする、というスタイルに切り替えました。

会場の様子、この日は全21チームで競い合いました

スコアボードにチームの順位とスコアが表示されています

印象に残ったこと

技術力を試される場かと思いきや、実際に効いてきたのは別のところでした。

「あと少しで解けそう」は、だいたい解けない

「これ、あと5分あればいける」と思ってから30分。時間だけが静かに溶けていきました。笑
1つの課題に固執すると、あっという間に持ち時間が消えます。「20分粘ってダメなら相談する」「一旦別の課題に移る」「得意な人に引き継ぐ」といった引き際の判断(損切り)が、想像以上に勝敗を分けました。

声に出すだけで、チームは回り出す

「いまIAMの権限まわり見てます」「CloudWatchのログ確認します」「こっちの課題、解けました!」といった一言を口に出すだけで、重複作業や手戻りがぐっと減りました。
黙って進めると事故る、声に出すと助かる。当たり前のようでいて、緊張感のある場だからこそ骨身に染みました。

技術だけでは、スコアは伸びない

AWSの知識がある“だけ”では順位は上がりません。密なコミュニケーション、こまめな役割分担、リアルタイムな状況共有。こうしたチームの動きがそろって、はじめてスコアがついてきます。
初対面同士の寄せ集めチームだったからこそ、この当たり前の重要さを一番リアルに体感できました。

AWS Jam / GameDayを通じて得られた学び

今回のAWS Jam / GameDayは、私にとって刺激と学びの塊のような二日間でした。中でも大きかった学びを、3つに絞って振り返ってみます。

  • AWSサービスを横断して考える力:Lambda、API Gateway、DynamoDB、ECS/Fargate、Bedrockなど、単体の知識ではなく、それらが絡み合ったシステム全体をトラブルシュートする視点が鍛えられました。普段の実務では触るサービスがどうしても偏りがちですが、名前だけ知っていて実際には動かしたことのなかったサービスに触れられたのも、大きな収穫でした。
  • 一次情報を素早く読み解く力:あいまいな記憶やネットの断片情報に頼らず、公式ドキュメントやエラーメッセージそのものを正確に読む大切さを、あらためて思い知りました。
  • チーム開発の本質:適切な情報共有・役割分担・レビューが成果に直結する。普段の業務とまったく同じことを、ゲームという緊張感のある場だからこそ、より鮮明に実感できました。

これらは普段のアプリケーション開発やチームでの連携に、そのまま持ち帰れるものばかりでした。

そして最後に、参加を迷っている方へ。
「AWSにそこまで自信がなくて・・・」という人ほど、得るものは大きいはず。もちろん、ある程度経験を積んだ人でも学びは尽きませんし、むしろ知識があるほど深く楽しめます。
ちなみに私も1人で、しかも初対面の方達とのチームに飛び込みましたが、気づけばチームで一番はしゃいでいたかもしれません。笑
もしJamやGameDayに参加できる機会があれば、ぜひ飛び込んでみてください。オススメです!

おまけ

最後に、Jam / GameDayとは関係ないのですが、どうしても報告したいことが一つ。
以前「AWS認定を全冠しました!でも・・・」という記事の最後で、「まずはステッカーのコンプリートから」と宣言していたのですが・・・。
今回のAWS Summitで、ついに認定者ステッカーを全種類そろえることができました!笑

認定者ステッカーと全冠限定SWAG

JamとGameDayのステッカーも貰えました